ダーウィン島ダイブクルーズ ダイビング

ダーウィン島の中のリブアボード・ダイビング

ダーウィン島のライブアボードで期待できること

有名な進化論の生物学者チャールズ・ダーウィンにちなんで名付けられたダーウィン島と、今では残念ながら崩壊してしまったダーウィンの柱は、ガラパゴス諸島で最も北にあり、最も離れた岩礁です。これらはウルフ島の40 km（25マイル）北にある同じ中央海嶺上に位置しており、海底地形と海流が島周辺で特別です。ダーウィン島は非常に小さく、水面上にはわずか1 km（0.5マイル）しか出ていません。

島に到着すると非常に孤立して特別な雰囲気があり、あなたと一緒にいるのはガラパゴス国立公園のパトロールや調査船だけです。ダーウィン島とダーウィンの柱への上陸は禁じられており、ここを訪れるライブアボードのダイビング船も限られています。水中の生物は驚異的で、信じられないほど多くのハンマーヘッドシャーク、マグロ、シルキ―シャーク、ウミガメが見られ、タイガーシャークやジンベエザメに出会える可能性もあります。

島や柱の上では、アカアシカツオドリ、バンパイアフィンチ、オットセイなどが見られます。この島周辺の海域は、多くのサメやその他の大型外洋性生物が違法漁業により危険にさらされているため、厳重に保護されています。ダーウィン島は、流れてくるハンマーヘッドやジンベエのタグ付けを行うために、ガラパゴス国立公園がよく利用する場所でもあります。

日々のスケジュール

午前

1日は早朝から始まり、2本の朝のダイビングが行われ、間に朝食を挟みます。ブリーフィングの後、パングァ・テンダーでダーウィンの柱周辺まで送られます。ダイビングはすべて柱の周囲で行われ、エントリーポイントは水面の状況や海流によって大きく異なります。

うねりが高く流れも強いため、ダーウィンの柱は初心者向きとは言えませんが、その絶景は圧巻です。水中にはサメ、エイ、マグロが密集しており、ジンベエザメのシーズンには巨大な彼らと潜る絶好の機会です。通常、ダイブは50～60分ほどで、水中ショーがあまりに見事で時間があっという間に感じられるでしょう。

午後

午後は、条件が許せばダーウィンでさらに2本のダイブを行います。昼食の後は、全員がすぐにダイブデッキへ向かい、水中に戻るのが待ちきれません。ダーウィンには技術的には1つのダイブサイトしかありませんが、ガイドが取るルートによって毎回異なる体験ができます。パングァは柱の異なる側にダイバーを降ろし、安全停止後に回収します。このように多くのサメや外洋性生物がいる場合、安全停止は確実にブルーウォーター（開けた水中）で行うことになります。

夜

夜にコンディションが非常に良ければ、船は島の陰で停泊することもありますが、通常はウルフ島へ戻ります。デッキに座っていれば、イルカや海鳥を見るチャンスがあり、もしくは撮りためた無数のサメの動画を見返して楽しむのも良いでしょう。

ダーウィン島の水中世界

ダーウィン島では、あらゆるものが見られる場所です。他の場所では幸運でやっと見つかるような水中生物が、ここでは豊富に存在します。ダーウィン周辺の流れのある水路は、まるで外洋性生物のラッシュアワーの高速道路です。島の岩礁とプラトーは、あらゆる種類のサメやエイの群れを見るための観覧席のようです。若いハンマーヘッドは特に好奇心旺盛で、接近するチャンスが高いです。砂地の海底では、赤ちゃんハンマーヘッドを見ることもできます。大きなハンマーヘッドが彼らを注意深く守っており、近づくとこちらの存在を察してすぐに逃げます。

ガラパゴスシャークも周囲を泳いでおり、こんなに多くのウミガメが一か所にいることに驚かされます。シーズン中はジンベエザメやタイガーシャークを目撃できるチャンスも高く、斑点や縞模様を見逃さないように注意しましょう。それだけでなく、泳ぐイルカやアシカ、時にはシャチに出会うこともあります。シャチの最初のサインは、他のすべての海洋生物が突然姿を消すことです。ほとんどのダイブは10～25メートルの範囲で行われるため、ナイトロックスの使用は時間を有効に使うためにも必須です。

ダーウィン島のトップ・ティップス

• ダーウィンのコンディションは厳しいので、パングァからのネガティブエントリーに備えましょう。
• グローブは絶対に必要です。ここの流れはとてつもなく、フジツボが鋭いです。
• 3分間の安全停止は可能な限りブルー（開けた水中）で行いましょう。サメの群れの中にしっかり入れるチャンスですし、ジンベエザメも見つけられるかもしれません。
• バディやグループの近くに留まりましょう。ここの流れは侮れず、海洋生物に夢中になっていると簡単に流されてしまいます。岩にしがみついて流されないようにする必要がある場合もあります。

ダーウィン島へのアクセス

ほとんどのガラパゴス・ライブアボードは、海況によって変わりますが、ウルフ島に立ち寄った後にダーウィンへ向かいます。ダーウィンは自然環境に非常に晒されている場所ですが、ライブアボードは島の陰で停泊することができます。距離はわずか40 kmですが、航行中に海に注意を向けていると、イルカの群れ、ジャンプするエイ、数多くの海鳥などを見られることがあり、素晴らしい旅路になります。ダイバーは全員、ダーウィンの柱周辺にパングァ・テンダーで降ろされますが、通常は高いうねりと風波のため、ワイルドな乗り心地になります。